安全・経験・技術の「プラント工事」と電気事業法など法規に対応した「製缶品製作」 三進工業株式会社
清掃工場向けのエアフィンクーラー(AFC)の製作事例をご紹介します。AFCと言えば新規製作、リチュービング共に当社では過去に何度も経験しており得意としている製品なのですが、その多くは製油所向けのものでした。そのため本件はAFC製作としては久しぶりの電気事業法対象適用物件となりました。
今回のAFCは火力発電所を兼ねた清掃工場向けのボイラ付帯設備の一部であり、高圧蒸気復水器と呼ばれています。用途としてはその名の通とおりボイラで発生された高温・高圧の蒸気によって蒸気タービンを回して発電を行う過程において、使用されなかった蒸気や使用された蒸気を再利用するためにもう一度水に戻すための機器です。フィンチューブの内部にその蒸気を流して外側から巨大なファンによって風を当て、その蒸気を冷まして水に戻すといったシンプルな構造ですが発電設備の一部として電気事業法対象となっております。
当社は発電設備としては特に蒸気だめや配管の製作を得意としておりますが今回のAFCは蒸気だめなどと比較すると要求される非破壊検査、製作工程などが異なりましたが、日頃の綿密な打ち合わせと、過去のAFC製作の豊富な経験から溶接事業査検査員の厳しい検査に合格し、無事完成させることができました。また、法改正により製作工場における溶接安全管理審査が廃止になり、当社での最後の溶接安全管理審査実施物件となりました。
今回は3基同時製作ということもあり製作期間も6ヶ月間を要し、気の抜けない半年間となりました。
私たち三進工業へのお問合せは、お電話・メールのどちらからでも構いません。プラント建設での機器据付けや、圧力容器・蒸気だめなどの製缶品製作など、お気軽にご相談ください。