清掃工場向けフラッシュタンク製作
電気事業法適用物件!機械試験など要求事項に適した検査を実施しました
清掃工場向けフラッシュタンク製作の事例をご紹介します。フラッシュタンクとは、発電用ボイラにおける高圧蒸気ラインからの蒸気ドレンを受け入れ、圧力差により再蒸発させて低圧蒸気を作り出し、工場内各所において再利用するための蒸気を発生させる圧力容器です。そのため、省エネルギーに貢献する機器と言えます。
皆さんは”清掃工場”と聞くと「ごみを燃やしているだけ」というイメージかもしませんが実際はボイラ・蒸気タービンによって発電して余った電気を一般家庭に供給したり、温水プールへ蒸気を供給したりと(清掃工場の隣に温水プールが併設されているのはそのためです)地域社会にとても貢献しているのです。
今回のフラッシュタンクの材質は一般構造用圧延鋼材(SS400)、胴体内径は1000mmと、特殊な材質であるとか特に大型製品というわけではありませんが、電気事業法適用、溶接事業者検査対象物件となっておりますので、それに応じた溶接、検査、機械試験、記録管理などが要求されます。また、本体部塗装は錆止め塗装のみで完了ですがお客様は塗装膜厚等を大変気にされているとの事で、当社品質保証部と共に厳重に検査を実施し無事出荷となりました。
【製作担当者苦労談】
今回のフラシュタンク製作は私自身2回目となり、罫書き、ロールや切断加工、組立等を私が担当しました。電気事業法の対象物件ですのでまず最初に材料一つ一つへの刻印の打刻やテストピースの準備などがあり、一つの工程ごとに厳しい検査が実施されますので大変苦労しました。また、製作途中にもかかわらず、変更図面が出され、罫書きのやり直しなどもありましたが、その後は特に問題はなく組立が進み、本体に対して斜めにノズルが取り付けなければならないという難い施工もありましたが、前回の経験を活かし良い製品を納めることができたのではと思います。今後も自分自身の技能レベルを向上させたいと思います。
製作事例(圧力容器)一覧
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