清掃工場向け高圧蒸気復水器 リチュービング工事
抜管治具を考案し現地でのリチュービング工事に対応!
我々製造部が現地において施工した高圧蒸気復水器リチュービング工事の事例をご紹介します。工事の内容は長年使用することによって腐食した高圧蒸気復水器のフィンチューブの一部を交換する工事であり、今回は1,2号炉用共に施工しました。大まかな手順としてはフィンチューブの切断、チューブ抜管・撤去、ヘッダー管穴の清掃・整備、新しいフィンチューブの取込み・挿入、拡管、気密試験という流れになります。
その中でも特に抜管作業は現地では難しい場合が多く、従来はヘッダーを現場より搬出し、当社工場に持ち込んで作業を行っていました。しかしお客様の要望に応えるため、今回は私たちが中心となり、現場で安全に、そして不具合の発生しない抜管作業用の新しい治具を考案・製作し、その治具を用いて現場において作業を行いました。残念ながら詳しい構造は載せられないのですが、作業効率が格段に上がり、また現場での施工も容易となりました。また、1号炉用高圧蒸気復水器はクレーンが届かない場所に据え付られているため、事前の検討段階ではヘッダーを搬出するための横持ち作業が難しく、コストがかかると思われていましたが、新しい治具を使用することにより横持ちが不要となり、コストダウンに大いに貢献することがができたのではないか思います。そしてお客様立会の気密試験もトラブルなく終了し、予定通り運転を再開することができました。お客様には大変喜んで頂きました。
【製作担当者苦労談】
特に苦労したことはフィンチューブの取込みです。ラフタークレーンを使用し天井の梁と梁の狭い間を通し既設の機器類を破損させないよう、慎重な作業が要求されました。普段、工場で作業している我々にとってあまり慣れた作業ではなく、気の抜けない毎日でした。良かった点としてはお客様と共に120%の力を出し切り、無事故無災害で工事を終わらせた事はもちろんですが、抜管治具の考案など、私たち三進工業の技術力を大いにアピールすることができたのではないかと思います。今後もヤル気無限大で頑張ります!
製作事例(機器の修復)一覧
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